以前まで使っていたお気に入りのマウスがあったのですが、使って1年を過ぎたあたりから両サイドのラバーの劣化が目立つようになってきました。
最終的には使うたびに手が黒くなるほどにラバーが劣化が進みましたので、このたび新しいマウスを購入することにしました。
今まで使っていたマウスの紹介記事はこちらです。
以前使っていたものがかなり気に入っていたので同じものを買おうかと悩んだのですが、今回は少し予算をとって、より高級な機種を購入してみました。
ロジクール G シリーズ
今回購入したのはロジクールの「G」というゲーミングギアに特化したシリーズのマウス「G604」になります。
一言でゲーミングマウスと言っても、どんなゲームをプレイするかによって、選ぶべき形状は全然違ってきます。
ちなみに僕はPCでゲームはほぼしません。あくまで仕事で使う用のマウスです。
仕事がはかどるゲーミングマウス選び
①ボタンの数
FPSのような激しいアクションを要求されるゲームではなく、MMO RPG のような、多数のコマンドを適宜最適に組み合わせながら攻略していくタイプのゲームでよく使われる、いわゆる「多ボタンマウス」と呼ばれる、普通より多くのボタンが搭載されたタイプを選ぶのが、仕事使いするマウスには最適です。
ロジクールの「G シリーズ」で言うと以下のようなマウスが当てはまります。
500番台と、900番台が、「独自のキー割り当て可能なボタン数が11個」あるタイプです。
ちなみに僕が今回購入したG604を含む600番台は「独自のキー割り当て可能なボタン数が15個」あります。
②無線であること
ロジクールGシリーズも、同番台であっても有線無線ともにラインナップがある場合がありますが、何はともあれ「予算」に問題がない限り無線を選ぶ事が鉄板です。
基本的には仕事で使うマウスにおいて有線であることの物理的メリットは一切なく、無線マウスより安いことが有線マウスの唯一のメリットといえます。
FPS・TPSゲーマー界隈では無線マウスの遅延や干渉を気にして、あえて有線マウスを選ぶと言うのが1つの流れとしてありましたが、最近では無線マウスの性能も非常に向上し、有線より低遅延を実現しているのが実情です。
③ハードウェアマクロに対応している
多ボタンマウスの最大のメリットと言えば独自にマウスのボタンにキーを割り当てられる機能。
マクロ機能と言ったりします。
このマクロ機能ですが大きく分けて2種類の方式があり、
- マウスをつないでいるOSにインストールされたカスタマイズ用のソフトウェアを通じて実現する方式。
- マウス本体にマクロを記録でき、マウス単体でボタンの割り当てを使える方式。
というパターンが存在します。
前者はソフトウェアマクロ、後者はハードウェアマクロと言ったります。
(ロジクールGシリーズでは「オンボードプロファイル」と呼ぶようです。)
前者の場合は使うPCすべてに専用のソフトウェアをインストールする必要があり、その度にボタンの割り当ての手間が発生してしまいます。
後者の場合はマウス自体がマクロを記憶しているため、別のPCにマウスを接続しても、事前に割り当てたボタンをそのまま使うことができるようになります。
もちろんマウスに記録できるといっても、記録時に専用のソフトウェアを使う点は同じですので、ハードウェアマクロは基本的に上位互換の機能である場合がほとんどです。
ロジクール G604 のレビュー
ここからはマウス自体のレビューを行っていきます。
エレコムM-XGS20DLXBKとの大きさ比較
前回使っていたエレコムのM-XGS20DLXBK(Sサイズとの比較です)
M-XGS20DLXBKのSサイズがかなり小さいサイズのマウスのなのでギャップがすごく、非常に大きく感じました。
持ち方は人の好みによると思いますが、自分は元々はかなり浅く握るタイプなので、正直大きいサイズのマウスは好みません。
手が小さいこともあり、このサイズのマウスを使いこなすのは、慣れるまで非常に苦労しそうです。
もともと大きいサイズのマウスを使っている方や、握りが深い方はさほど気にならないかもしれませんが、手の小さい女性の方などは少し気をつけたほうがいい大きさかもしれません。
ホイール
ホイールに関してはちょっと感動する部分がありました。
ホイール下の矢印をつけた部分のボタンなんですか、ホイールの回転を制御するボタンになっています。
押し込むと普段の「カチッカチッ」という抵抗のあるホイールの回転(ラチェット スクロール)と、フライングスクロールの様に、全く無抵抗でホイールが回転し続ける状態を切り替えることが出来ます。
無抵抗の状態だと軽く操作しても10秒位ホイールが回転し続けますので、縦長の無限スクロールのページなんかをブラウジングする際に非常に快適になります。
ソフトウェア「GHUB」
キーの割り当てや詳細の機能編集はロジクールのサイトからDL出来る「GHUB」というツールを介して行います。
デザインは非常に凝っていてカッコイイですね。
ネットのレビューを見ていると結構賛否あるようですが、個人的には過不足なく必要な機能は全て揃っいて直感的に使いやすいと感じました。
ただ、バグというか、動作安定性に欠ける部分は購入早々に感じてしまいました。
- オンボードメモリの上書きをしようとするとソフトが書き込み中のまま他の動作を受け付けなくなる。
- その後ソフト終了→再起動するも、延々初期ロード画面から動かず。
その時はOS再起動で復帰しました。
タスクマネージャーから関連プロセスを全てKillしても復帰できるようですが、そもそもPC操作慣れてない人がこの手のトラブルにぶつかると心折れるかもしれませんのでアップデートで改善していただけることを期待しましょう。
サイドキー
全6個のサイドキーが搭載されています。
冒頭の方でも述べたように、前回使っていたマウスが非常に小さいサイズのものである点、元々手が小さく握りこみを浅く使うことが多い点もあってナチュラルにマウスを持つと親指が一番奥のサイドキーに届きません。
握り方の修正が必要ですので、僕にとっては最初のうちはストレスになりそうです。
ガバっと手をかぶせて握りこむと自然に押しやすい位置にボタンが配置されていて、なじむ人は一瞬でなじめそうにも思います。
LED
ゲーミングマウスというとギャンギャン煩い、派手に発色変化する装飾としてのLEDを想像する方も少なくないかと思いますが、G604はその辺、非常に控えめです。
在るのはポイントのLED一点のみ。それも、DPIや接続プロファイルのインジケーターとしての役割を果たすのみの超シンプル仕様。
職場に持っていっても恥ずかしくありません。
バッテリー寿命
まだこの記事を書いている現時点ではバッテリーを評価できるほど使い込んでいませんので、また追記していきます。
一応レイテンシーが売りのLIGHTSPEEDより、Bluetooth接続の方が長寿命のようですね。
オススメのキープロファイル紹介
今回買ってすぐに組んでみたプロファイルを少し紹介します。
ゲーミングマウス初見の方は分からない用語もあるかと思いますので少しだけ、独自の割り当てのキーと用語を先に解説します。
用語解説
「Gシフト」キー
ロジクールのGシリーズの独自の役割のキーボタンで、「Gシフト」キーを押している間割り当てたキーの配置を変更することが出来る。
キーボードのshiftキーでは押している間「小文字↔大文字」を変更できたりしますが、このキーも同じ役割です。
同時押し専用のキーですね。
「Gシフト」があることによって、独自に割り振ることが出来るキーの数が単純に倍になります。
DPI
dpi(ディーピーアイ、DPIとも表記)とは、dots per inchの略。
マウスのセンサーがどの程度の感度で移動を感知するか?
という設定です。
dpiが高ければ高いほど、マウスを少し動かしただけで、ポインタの移動距離が増えることになります。
FPSゲームなどでは非常に重要な要素なのですが、仕事や作業で使う分にはほぼ気にする必要ありません。
ディフォルトプロファイル
ディフォルトのプロファイルというのは特に指定のアプリケーションを使っている訳ではない時に適用されるプロファイルです。
「ブラウザ」「ファイルエクスプローラー」あたりを前提にショートカットを組んでいくのがオススメです。
トップ:ディフォルト
左クリックの脇のボタンに「Gシフト」と「F5」を割り振っています。
F5はブラウザの更新のショートカットです。
ディフォルトではホイールチルトは「左スクロール↔右スクロール」が割り振られているのですが、基本的にブラウザビューでも、ファイルエクスプローラービューでも「左右スクロール」を使うシーンは多くないのが実情です。
そのため、左右スクロールはGシフト配置側に回し、ディフォルト側にはマクロで「Alt + Tab」「Alt + Shift + Tab」を割り振って、ブラウザのタブの切り替えをスムーズにできるようにしています。
トップ:Gシフト
Gシフト配置側ではF5を配置していた位置に「Ctrl + F5」のマクロでスーパーリロードを配置。
Webサイトの編集する時には多用するコマンドなので配置は必須です。
右クリックにはDPIサイクルというDPIを切り替えられるコマンドを配置(別にいらなかったけどとりあえず)。
更にホイールの回転に「音量の調整」を割り振っています。
これでYouTube見ながらのPC作業も快適に!
サイド:ディフォルト
一番奥のサイドボタンにマクロで「Ctrl + Shift + T(タブの復元)」「Ctrl + W(タブを閉じる)」を割り振り。
僕からすると少し押しにくい位置ですので、意識して触らないと使えない位置にそれらを割り振っています。
押しやすい手前二列には下側に「進む」「戻る」ボタン。
これはブラウザでも、エクスプローラーでも共用で使えます。
同じく上側に「Ctrl + L(アドレスバーフォーカス)」と「コピー」を割り振り。この二つも、ブラウザ・エクスプローラー共に使えます。
サイド:Gシフト
Gシフト同時押しのサイドボタンは上記のような割り振り。
検証に関してはChromeのデベロッパーツールのショートカットなのですが、普通の「Ctrl + Shift + I」ではなくマクロで「右クリック + 上キー + Enter」という動作を割り振っています。
これによって、ポインタのある位置にフォーカスを当てた状態でデベロッパーツールを安定して開くことが出来るようになります。
Webサイトの解析とかよくする人にはオススメです。
ロジクールG604レビュー – 総括 –
PCでの作業の効率化に必要な機能は全部入りの超高機能マウス「G604」。
個人的な感想としては全ボタンの配置をもう1cm下方にズラしてほしい。
というのが正直なところ。
今のところ機能自体は全く不満がないので、サイズダウン版が発売されたら速攻で乗り換えたいですね。
手が小さい人や女性は最初慣れないかもしれませんが、元々のポジションがかぶせるようにマウスを持つタイプの方なんかはすんなりなじめるかと思います。
__追記__
使っていると半年くらいでチャタリングが発生してまったので、保証の申請してみました。
案外気前よく新品くれました(笑)
コメント
コメント一覧 (2件)
DPIの光るところが青色で点滅していて何故か反応がしませんどうすればいいのでしょうか?採用されて!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
多分接続モードじゃないでしょうか?
ブルーならBT、シアンならLIGHTSPEED接続ってことだと思います。
接続モードボタン長押しで切り替えできますよ!