中華製静電容量無接点方式キーボード「Niz Atom66」買ったのでHHKBと比較レビュー



Niz Atom66とは?

中華製の静電容量無接点方式のキースイッチを搭載したキーボード。

キーボード界隈では End Game (終着点みたいな意味合いです)とも言われる日本のPFUという会社から発売されているHHKBの欠点を補うことを目的に開発がすすめられたと言います。

Atom66どこで買えるの?

購入先の選択肢も少し先に紹介しておきます。

Amazonの代理店:AKEEYO

日本では主にAmazonで販売されていて、AKEEYOという代理店?が販売しています。

中華業者独特の「なんて読むか、発音が全く分からないアルファベットの羅列」の会社名(ブランド名?)です。アキーヨですか?だとしたら絶望的にダサいですね。

もう中華業者臭しかしない、このAtom66なんですが、一部では「HHKBを超えた」とも言われるほどの名機のようで、ずっと気になっていました。

先日Amazonのタイムセール祭りで5,000円くらい安くなっていたタイミングがあったのでついにポチってみました。

っていうか、ゴリゴリ値段上げてきてね?
確か一年前とか、プロパーで10,000円の前半じゃなかったっけ・・・。

それでもまだHHKBよりは安いけど。

本家NizのECサイト

ちなみに本家の独立したECサイトも存在しており、そちらで発注することも出来ます。

カートシステムはShopifyですかね。

国内のAmazonではRGBモデル等の販売がありませんが、本家サイトからであれば上位版モデルのRGBや下位モデルのUSBモデルも発注できます。

Niz自体はAtom66以外にもPlamシリーズという静電容量無接点方式のキーボードのシリーズを展開しており、キーレイアウトにたくさんのバリエーションがあります。

Atom66はそんなNizが展開するキーボードの中でも最もキー数の少ないキーボードになっています。

Amazonの代理店?:GK

と思ったらアキーオじゃないブランド名でRGBモデル売られてるの発見しました。

こっちも販売者名はGeek Audio-JPとかいう若干日本の国内業者っぽい装いで販売してますが、ゴリッゴリの中華業者でした(笑)

中華業者

公式サイトで$245のRGBモデルが18,000円台というのは若干安すぎる気もしますが・・・。

まぁAmazonなら仮に商品届かなくても最悪金は返ってきますので必要以上に心配することもないかと思います。

ただ、見る限り評価もあんまりよろしくなさそうなので、トラブル避けたければアキオから注文しましょう。

AmazonからAtom66届いたよ

結局僕はAmazonのアッキーナから購入しました。

FBA(プライム対応商品)だったので翌日には着荷。

Atom66:パッケージ

Atom66 パッケージ

結構しっかりした段ボールに入ってます。

atom66 パッケージ②

開けると、あとから取って付けたかのようにUSB Bluetooth レシーバーが入っていました。

たまーにレシーバーセットじゃないやつも売ってるっぽいので、なんかこういった微妙なところで差をつけて売ろうって魂胆なんでしょうね。

Atom66:付属品

atom66 内容物
  • 本体
  • USB type-c ケーブル
  • キープラー(キートップ引き抜き工具)
  • Mac用替えキートップ
  • バネ
  • USB Bluetooth レシーバー

こんな感じ。

Atom66レビュー (vs HHKB)

とりあえず、現時点でHHKBを3種類利用し、2台所有しているので、比較目線のレビューしていきます。

一応HHKBのレビュー記事も載せておきます。

筐体

持った感じですぐわかるのですが、HHKBに比べAtom66は明らかにずっしりと重たい感じがします。

これはHHKBはバッテリーを内蔵せず、Bluetooth接続時でも乾電池で駆動するという仕様が大きく関係している部分だと思いますが、内臓されたリチウムバッテリーの分、筐体自体に重量感を感じます

持ち運び時に気になるレベルかと言われれば別にそうでもないです。

Atom66 筐体裏面

よく言われるのは「Atom66の筐体は安っぽい」「ちゃっちい感じがする」というのを耳にしたことがありますが、筐体に関してはHHKBと比較して特別そう言った印象は受けませんでした。

あと、まぁ実際安いですしね(笑)

ただ、若干作りこみが甘いというか、仕上げが甘かったり、新品なのに何故か最初からちょっと汚れてる的な「中華のあるある」な状況は見て取れましたので、そのあたりはご愛敬。

キートップ

お前、これは何とかせーよ

って思ったのがキーキャップ。
ちゃっちいというか、とりあえず、雑なんです。

キーキャップ背面側のバリ

写真ではわかりにくいかもしれませんが、全キートップの背面にぱっと見で分かるレベルのバリが残りまくっています。

最早、製造上ここにバリが出来るのは仕方ない、と言わんばかりの堂々たる残し方です(笑)
まぁ正面から見たら見えないんですけどね・・・。

普通さ、バリ残すにしても、もっと部品の淵に近い部分にもってくるやん?
何で真横なん?

実際こういった差はどこから出てくるんでしょうね。

ちゃんと調べてないですが、和製のHHKBやリアルフォースなんかだって、実際日本で作ってるわけじゃなく恐らく中国製造とかですよね?

工場のレベルなのか、検品の厳しさなのか、よく分かりませんが、まぁ海外の人は細かいこと気にしませんからね、基本的に。

おおらかです。

ただジャパニーズピーポーを相手に商売したいなら、このバリは取っておくべきです。無駄に神経質ですからね、日本人。
それだけでこのキーボードに対する評価は結構変わってくるはずです。

5,000程度のモノでガタガタ言うつもりはありませんが、一応プロパー20,000円越えにもなってきたら立派な高級キーボードの領域です。

機能面に全振りしているって言い訳が立たなくも無いのがこのAtom66の小憎らしいところなんですが。。。

コードの形状にちょっと注意

Atom66 コードが溝にハマらない

別に製品自体に問題があるってわけじゃないんですが、手持ちのUSB-Cケーブルを刺そうと思ったのですが、付け根のゴムで保護された領域が広すぎて、きれいに筐体の溝に収まりませんでした

当たり前ですが、付属のUSB-Cケーブルはちゃんと収まります

ベタ置きじゃなくてチルトの足を立てれば、この状態でも問題なく使えますので、まぁよしとしましょう。

打鍵感

非常に柔らかい打ち心地で擬音で言うとポコポコ・ポクポクした感じがします。

対HHKB比較の話になりますが、押下圧は僕が買ったAtom66は35グラムとHHKBの標準より10グラムほど軽い仕様になっています。

一緒に付属していたバネは押下圧調整用なんでしょうね。

多分使うことはないと思いますが、細かい心遣いはGOODです。

打鍵音の大きさの面で言うと非静音タイプのHHKBよりは静かでType-Sよりは気になるかなという感じです。

ことさら煩いと思うレベルではないです。

基本的にはHHKBや東プレのリアルフォースは軸の形状が独自のモノになっています。

キーボードの軸ってなんやねん?

って方も少なくはないと思うんですが、簡単に言うとキートップ(キーキャップ)が刺さっている部品の事です。

その為、必然的にメカニカルキーボードについているキートップをHHKBやリアルフォースに流用して付け替えるという事は出来ません

Cherry MXキースイッチ

世界でメカニカルキーボードに標準的に採用されているのは、ドイツのCherry MXというキースイッチなのですが、最近ではこのCherry MXを模倣した廉価な中華製キースイッチも数々出現してきているのですが、基本的にこのCherry MXの軸に互換性を持たせています

何で軸の形に互換性が必要なのかというと、「カスタムキーキャップ」という市場があるからです。

日本ではあまりなじみのない光景かもしれませんが、手持ちのキーボードを自分好みのカラーや形状のキートップに着せ替えて楽しむという一つの文化があります。

Cherry MXの軸に互換性を持たせるという事は、それらカスタムキーキャップの市場にそのまま適用できるという事です。

ちなみにAtom66 の軸の形状はCherry MX互換です。

HHKBはいずれのモデルも、いわゆる東プレ軸で、基本的にCherry MX軸対応のキートップに対しては互換性がありません。

あの本家・東プレですら自社の最新モデルRealforce RGBというゲーミングキーボードからは、自社の独自形状の軸を捨てて、Cherry MX軸互換に対応しています。

ただ互換性はあるモノのAtom66自体が採用しているキーの形状自体が少し特殊な形状のキー(4.75Uのスペースバーなど)も含まれるため、そういう意味では完全対応できるカスタムキートップセットは意外と限られるかもしれません。

Atom66のキーマップ

Atom66 にも独自のキーマップ変更ツールが付属しています。
ですので、これから書く感想に関してはあくまでディフォルトの状態のキーマップに対するものであるという事を前提としてください。

Atom66のカーソルキーもちょっと変わってる

Atom66 カーソルキー

最初ちょっと面食らうというか、使い方がよく分からないのが、HHKBでも結構ネックになると思われるカーソルキーです。

Atom66 に関してもこのカーソルキーに関してはヒトクセあります。

一見物理キーとして全てのキーが存在しているので、何も問題ないように見えますが、上カーソルキーが何故か Shift キーと位置を共有されているのです。

工場出荷状態では基本的には上カーソルモードになっているようなのですが、どうやったらShiftキーとして動作するのか分からず、ちょっと困りました。

右Shift結構使うので。。。

どうやら上カーソル/Shiftキーに関してはモードが存在するようで、

  • 上カーソルとして扱う
  • Shiftとして扱う
  • 短押しで上カーソル、長押しでShiftとして扱う

という3つのモードをFnキー + 右Shift/↑ を3秒長押しで切り替えることが出来るというのがディフォルトの仕様です。

いや、ナニコレ、いる?

それならいっそShiftキー自体小さくしてもイイから完全にカーソル独立させた方が良くない?

ってのが正直な感想。

基本Shift / ↑ 複合モードで使うことになるでしょうが、その場合いくつかのコンビネーションでShiftが効かないことを確認してます。(右Shift + Tab のコンビネーション時など)

これなら物理的なカーソルキーがないHHKB方式の方が良かったですね。僕は。

マウス操作が代行できるAtom66

Atom66 マウス操作

Fn キー + WASD のいずれかのキーがカーソルの移動方向に対応してます。

クリックはZ、ミドルクリックはX、右クリックはCです。

いや、これは神。GOD。

というか、これHHKBでやりたかったんですよね。

ただ、HHKBの純正のキーマップ変更ツールではマウスの動作割り当てやマクロ的な動作を設定することは出来ませんでした。

AutoHotKeyなどの外部ツールを使えば実現できることは勿論知っているのですが、外部ツールに依存するとPC変えた時にちょっとめんどくさかったりするので、「変なクセつくし、やめとくか」的な感じで諦めてました。

マウスに手を伸ばすことすらめんどくさいと言う究極のめんどくさがりの僕の望んでいた機能をまさかディフォルトで実装してくるとは、Atom66おそるべし。

キーボードで全ての操作が完結するというのは中々神がかった仕様です。

まさかのAPC機能がついている

APCというのは東プレのリアルフォースの上位モデルに搭載されている機能で、キースイッチの反応する押し込みの深さを調整できる機能です。

あくちゅえーしょんぽいんとちぇんじゃー。

これが搭載されているリアルフォースは基本的に30,000円ラインの価格帯なのですが、まさかのAtom66にこのAPC機能が搭載されていることに気づきました。

右Fn + 7 のキーを押すと全キー統一でキーの反応位置を三段階調整することが出来るようです。

僕はと言うと、まぁ使うことはない機能なんですが(笑)

ゲーミング用途とかに使われる方にはうれしい機能かもしれませんね。

その他、よく分からない装飾キーに割り振られた機能たち

とりあえずですね、キーの側面によく分からない謎の記号や文字が振られまくっています。

一個一個詳しく解説するのも面倒なんで、全部一気に紹介します。

  • 打鍵の応答遅延時間調整機能
  • 打鍵入力スピード変更機能
  • Gameモード
  • エコモード

っていうかスゴイね。全部入りやね。

エコモードは何となく消費電力節約系の機能なんだろうっていうのは想像できるんですが、Gameモードに至ってはもはや説明書にすら機能の詳細載ってなくて、存在するという事以外の詳細は不明です。(笑)

Atom66 vs HHKB のレビューまとめ

デザイン面

個人的な意見としてはHHKBの圧勝です。

同じHHKBでも日本語配列と比べた場合、Atom66と似たり寄ったりですが、こと英語配列のHHKBとの比較に関していえば勝負にならないレベルでHHKBが好きです。

Atom66には細かい製品の仕上げの部分でももうちょい頑張ってほしいですしね。

あと、考慮するならRGBが選択肢に入ることですかね。Atom66は。

僕のは光らないですが、そういうのが好きな方にとってはデザイン面でもHHKBよりも好きという方がいても不思議ではないと思います。

タイピング面

打鍵感の好みで言うと悪くないです。というより、結構好きです。

今一番気に入ってるのは静音化した非静音のHHKBなんですが、並ぶくらいには好きですね。何もしてない状態のHHKB Type-Sより好きです。

キーマップ

キーマップ変更ツールがあるので、あくまでディフォルトの状態だけで見ると、やはりHHKBの方が純粋なキーマップという意味では優れているなと感じます。

が、Atom66にはHHKBで実現不可能なマウス機能がありますので、その部分でAtom66がややHHKB勝ります。

あとはキーマップ変更ツールで実現可能なカスタマイズの自由度まで考慮するとAtom66がHHKBを更に大きく引き離すことになるでしょう。

HHKBはソフトウェアが結構弱い。

耐久性

特別両キーボードとも長く使い込んだ実績があるわけではないですが、Atom66には、HHKBにはない「バッテリー」という物理的限界があります。

キースイッチにガタが来るのが先か、バッテリーがヘタるのが先かという話になってくるわけなんですが、大抵のリチウムバッテリーは二年も使い込めばピークパフォーマンスの70%程度まで性能が低下しますので、ここの部分では恐らくHHKBに軍配が上がるんじゃないかなという感じですかね。

バッテリー別売りとかしてるのかな。
最近また飛行機燃えたし、リチウム個人輸入しにくいんだよね。

総合力

道具としての性能であれば軍配が上がるのはAtom66でしょう。これはもう、PFUさんに死ぬ気で挽回していただくしかないレベルで引き離されています。

ただまぁ、Atom66ダサいのと、仕上げが雑なんで、そこはHHKB最後の砦になります。

Atom66は機能性バツグンで、全部のせラーメンみたいになってますが、ぶっちゃけ、今は別に味玉食べたくないんですよね、みたいな。

自分にとっては不要かなと思う機能も多いのでスゴイ多機能・高機能で、コスパ面ではAtom66の圧勝なんですが、「別にそれなくてもいいから仕上げちゃんとしてほしいな」みたいな感じなんですよね。個人的には。

結論としてはしばらくどっちも手元に置いて使ってみようかなって感じです。

というよりHHKBを手放す気は元からないんですが、Atom66は気にらなかったら手放そうかと思ってました。

が、実際この記事もAtom66で書いてみつつ、使いこなせばかなり便利かなと思えるので、しばらくは使いこんでみようと思います。