HHKBの効率的なキーマップを考える



変態配列と名高いHHKBですが、2019年末に出たProffetional Hybridモデルから、独自の位置に任意のキーを配置できる純正のキーマップ変更ツールがリリースされました。

今回はHHKBにおける効率的なキー配置を考えていきます。

created by Rinker
HHKB
¥35,200 (2020/08/11 12:21:31時点 Amazon調べ-詳細)

HHKBキーマップ変更の前提と基本方針

前提

前提としては基本的に利用するマシンのOSはWindowsです。

その為、DIPスイッチのモードもWinモードに合わせています。

対象としているHHKBは英語配列です。

基本方針

基本的には純正のキーマップ(メーカー出荷時の状態)を大幅に崩すような再配置は避けます。

理由としては、後方互換(pro2 以前のモデル)を持たせるため、可能な限り純正位置を守りたいというのが一つ。

今後入手するHHKBが全てHybridモデルであればその辺も気にする必要がないのかもしれませんが、現状ではやはり旧モデルの方が安価に入手可能です。

複数台所有した時に各個体ごとに大幅にキーマップが違うという状況は避けたいので、自在に配置出来ると言ってもやりすぎは厳禁です。

加えて、HHKB以外のキーボードを触る可能性も大いにありますので、上記と同じ理由から、特殊なキー配置は極力避けて行きたいです。

出来ることはDIPスイッチで変更する

まずは、DIPスイッチの設定からです。

DIPスイッチでできうる部分は可能な限りキーリマップツールは使わずに、そっちで行います。

DIP1・DIP2

この二つのスイッチはHHKBのモードを決定するために使います。

基本的にはOSにあったモードを設定しておけば問題ありません。

DIP1DIP2モード
OFFOFFHHK
ONOFFWIN
OFFONMAC

二つのキーの組み合わせでモードを指定する形です。
ON・ONは指定してはいけないことになっています。

ちなみにモードで何が変わるかというと、主に装飾キーや、Fnとのコンビネーションで使えるメディアコントロール系のキーの配置が少し変わります。

DIP3

DIP3はディフォルトのDELETEキーを「DEL」にするか「BackSpace」にするかを選択するスイッチです。

なぜかHHKBではディフォルトで通常のキーボードならBackSpaceが存在する位置(厳密には一段上ですが)にDelキーが割り振られています。

僕はどう考えてもDelよりBackSpaceの方が使うのでここはONにします。

というより大半の方はBSでいいと思います。

DIP4

DIP4は左側の装飾キーの位置にFnボタンを割り振るか否かです。

FnキーはHHKBの顔的なキーで、ディフォルトではエンターキーの直下の最右に位置しています。

同じ役割のキーを左手側にも割り振るかどうかというのが、このDIP4スイッチの役割となります。

ここも基本的にはたいていの方の場合は割り振っておいた方が便利に使えるんじゃないかなというのが僕の意見です。

僕はもちろんONにしています。

DIP5

DIP5スイッチはスペースバーの両サイドに二つずつ存在する装飾キーの配置を左右逆転させるかどうか、という選択です。

Winモードのディフォルトでは、

Alt Win スペース Win Alt

という配置なのですが、DIP5をONにした場合は、

Win Alt スペース Alt Win

の配置となります。

DIP6

DIP6スイッチはキーマッピングとは関係ありません。

省エネ設定的なスイッチで、スリープモード時にキーボードのみでWakeUp出来るかどうかという設定のようです。

HHKBで特徴的なキー配置の場所

HHKB キー配列

ディフォルトのキー配列として特に特徴的なのは以下のキー配置です。

Deleteキー

通常の状態では何故かDeleteキーがBackspaceキーよりも優先されています。(この点に関してDIPスイッチのみで変更可能です)

位置自体も普通のUS配列であれば通常は|(パイプ)が陣取っている場所なんですが、Backspace自体が使用頻度の高いキーですので、実は通常の配列よりも一段下になったことによって個人的には格段に操作性がよくなっていると感じます

この位置であれば手が小さめな僕でも、小指を伸ばせば何とかホームポジションから届く位置です。

`~(バッククォート/チルダ)

バッククォート/チルダに関しては実は結構キーボードによって位置がマチマチで中々居場所が定まらないキーNo1と言っても過言ではないキーです。

個人的に利用頻度も低いキーですので正直どこにいてもそれほど影響はありません。

カーソル

おそらく、HHKB挫折要因No1であろうカーソルキーはFnキーとのコンビネーションレイヤーにあります。

正直買う前にはこの点に関しては、US配列を使いたいという意思があったものの、HHKBに関してはJP配列を買おうか迷ったレベルで抵抗があったのですが、実際買って使い始めてみてからの個人的な感想としては、慣れてしまえば全然問題にならないというのが正直なところです。

最初の内はカーソルとのコンビネーションで使うCtrlやShiftなんかが少々使いづらかったのですが、慣れればそれらのコンビネーション入力も全く問題なくなりました。

ただ、カーソルは右手で操作する必要のあるキーなんですが、右手はマウスをつかんでいることも多いので、結構左手一本でカーソルを操作出来た方が便利だなというシーンは多いです。

今回はこの辺の要望も解消していきたいと思います。

「ぼくのかんがえたさいきょうのHHKBきーはいち」

完成した図がこちら。

トップレイヤー

HHKB キー配列(トップレイヤー)

トップレイヤーは非常にシンプル。

通常はバッククォート/チルダが配置されている位置にDeleteキーを配置しただけの変更になっています。

Backspaceと同時にDeleteを使える方が何かと便利ですので、Fnキーを押さずに両キーが使えるように変更しています。

ちなみにDIPスイッチによって、ディフォルトでDeletの位置はBackspaceキーに、右◇キーはWinキー、左◇キーはFnキーとなっています。

Fnレイヤー

HHKB キー配列(Fnレイヤー)

Fnレイヤーは結構大きく改変しました。

ただし注目していただきたいのは従来のキーで何かしら配置されているキーはほぼ変更していないという事です。

以下、詳細なキーの変更位置と解説をしていきます。

‘~(バッククォート/チルダ)

トップレイヤーのこの位置には唯一Deleteキーを割り振るという改変を施しています。

Deleteキーの割を食ったバッククォートがFnレイヤーに回ってきた感じです。

HOME/END

プログラミングやブログの執筆、エクセルなんかを利用しているときでも利用頻度は非常に高いこれら両キー。

通常のHHKBの配列ではカーソルがあって、PgUp/PgDwがあって、その更に左側に位置しますので、右Fnキーに小指を置いたとき、少し無理して人差し指を開く必要があります。

この点が手の小さい僕としては少し厄介でしたので、Fnに小指を置いたときに自然に押せる位置にHOME/ENDを配置しています。

ちなみにENDの位置には特に何も配置されておらず(トップレイヤーと同一のキー)、HOMEの位置には本来PAUSEキーが配置されています。

正直PAUSEとかPC歴十数年来、一度たりとも意識して押したことのないキーですし、恐らく大半の方もそうだと思われるキーですので、この押しやすい位置を陣取らせておくのはかなりもったいないかなと思います。

後方互換も考えて、元のHOME/ENDの位置は特に変更を加えていません

WASDカーソルとその周辺

Fnレイヤーの左手位置にはディフォルトではほぼ重要なキーは割り振られておらず、トップレイヤーと同じキーかMac用のメディアキーの配置となっています。

左手一本でカーソルキーを操作したいシーンも多いので、WASDキーをカーソルキーとして配置しています。

左◇キーがFnとして動作するようにDIPスイッチで割り振りましたので、親指でFnキーを押しながらカーソルキー操作が出来るようになります

その他にも左◇のFnキーを押しながらDelet、Backspace、Enter、PgUp、PgDw等のキーが使えるように配置しています。

これで右手でマウスを操作しながらでも左手一本で、いろんな操作が出来るようになって割と便利です。

メディアキー

正直あってもなくてもどっちでもよかったのですが、Win用のメディアコントロールキーもFnレイヤーに割り振ってみました。

YouTubeとか見ながら作業しているととっさにボリューム下げたり、ミュート出来たりすると便利なシーンもあるので、「スペース余ってるし、なんか入れとこ」くらいのノリです。

右Ctrl

結構ポイントになる変更点がこちらのControl Rキーの配置です。

トップレイヤーから見れば左Fnキーが割り振られている位置にFnレイヤーでControl Rキーを割り振るというちょっと変わった配置になっています。

右Fnキーを押したときのみ、この位置がCtrlとして扱われます

何でこんな配置にしているかというと、通常のControlキーはFnキーとのコンビネーションで押下すると特殊な動作をする組み合わせがあります

例えば Fn + Control + F4 とかだと4番に登録した端末とペアリング、という特殊な動作となり、キー送出はされません。

ただ、Control + F4 にショートカットが割り振られているソフトなんかもあり、通常の配置ではそれらのホットキーが使えないことになってしまします。

それを回避するために通常であれば左Fnの位置にControl Rキーを割り振っています。

ポイントになるのが通常のControlキーの割り当てではなく、Control Rキーであるという事です。

通常のControlキーを割り振ってしまうと、特殊な動作の方で反応してしまうので、あえてControl Rキーを割り振っている形になります。

HHKBキー配列まとめ

自在にカスタマイズできると言ってもキー位置によっては制限があったりと中々悩ましい点も多かったのですが、現状この設定がかなり使いやすいので、しばらくはこれで落ち着くと思います。

created by Rinker
HHKB
¥30,250 (2020/08/11 12:21:30時点 Amazon調べ-詳細)